教育内容
医療人としての心と技術を育む
学生一人一人の資格取得から、現場で活躍できる医療人となるまでの歩みをサポート。グループ内の施設を舞台に、「社会に必要とされる人材」を育む実践的な教育が特徴です。
学べるスキル・5つの資格について
「健康」に携わる仕事に就く第一歩である国家試験合格。
教員が学生一人一人の個性を理解したうえで、資格の取得を徹底サポートします。過去の試験問題を分析し、出題傾向を把握した指導で、全国平均よりも高い合格率を実現しています。
資格取得実績
理学療法士
合格率
93.0%
全国平均 82.0%
作業療法士
合格率
96.0%
全国平均 79.0%
柔道整復師
合格率
90.3%
全国平均 49.6%
はり師・きゅう師
はり師 合格率
80.0%
全国平均 70.4%
きゅう師 合格率
80.0%
全国平均 71.7%
アスレティックトレーナー
理論・客観式試験 合格率
70.7%
全国平均 30.0%
実技試験 合格率
90.4%
全国平均 76.5%
資格取得サポート
担任制
学びやすい環境
各学年ごとに担任がつき、きめ細かく学生を指導します。教室以外でも教員と学生が話している光景が日常的に見られます。
個別面談
不安や悩みを相談できる
夢や目標、勉強や将来の不安などを把握するために個別面談を行います。 家庭の問題も友人関係の悩みも、親身に相談に乗ります。
個別指導
学生一人一人の強みが伸びる
レベルアップが必要な学生向けの指導です。個々に学習計画を立て、授業時間外を利用しマンツーマンで指導します。
補習授業
弱点の把握と克服
科目ごとの学力向上や国家試験に向けた、授業時間外の補習。目的に応じて、担当教員が効果的な指導を行います。
学習環境の充実
学ぶ意欲がUPする環境
普段から学習スペースを開放し、学習に集中できる環境を提供しています。 教員はもちろん、学生同士で教え合う光景も日常的です。
附属臨床施設での実習
地域社会と深く関わる
一般の方からプロスポーツ選手まで、さまざまな方が来院する附属臨床施設では、施術の実践的な知識を学びます。
幅広い分野に広がる、学びと活躍のフィールド
医療や福祉、教育など、幅広い分野で活躍できる人材を目指して。モリシマグループの総合力を背景に、知識と実践力の双方を磨く教育プログラムを展開しています。
医療
- 総合病院 / リハビリテーション病院
- 診療所 / クリニック
- 鍼灸院
- 接骨院
- コンディショニングケア
スポーツ
- アスリートサポート
(トレーナー業務) - パラスポーツ支援
- 指導員
こころ
- 精神保健福祉センター
- 精神病院
- 精神科デイケア
こども
- 児童発達支援センター
- 放課後等デイサービス
- 療育相談員
社会福祉
- 社会福祉センター
- 就労支援センター
- 障がい者支援施設
保健・健康増進
- 保健所
- 市役所などの自治体
- 地域包括支援センター
- ヘルスプロモーション
教育
- 大学/研究所
- 特別支援学校
- 学校保健
- 養成校教員
美容
- エステサロン
- 美容サロン
高齢者
- 介護老人保健施設
- 訪問リハビリテーション
- 通所リハビリテーション
産業
- 一般企業(労働安全衛生)
- 公共施設
- 職業訓練校
その他
- 青年海外協力隊
- 舞台芸術
- 司法(医療刑務所)
- 宇宙科学
東洋医療と西洋医療について
日本の伝統医療を受け継ぎ、未来につなぐ
超高齢化社会にこそ注目される、「養生」の思想
現代は空前の超高齢化社会。だからこそ、「健康寿命」(自立して元気に生活できる期間)が重視され、薬を使わず身体への負担が少ない伝統医療はますます重要になっていきます。貝原益軒『養生訓』など、東洋には古来、「養生」という、健康で長生きをする知恵がありました。浜松医療学院で学ぶ「鍼灸」や「柔道整復」は、そうして受け継がれてきた伝統医療です。
西洋発祥の現代医学と異なり、日本の伝統医療は化学薬物や手術用のメスを用いません。施術によって、身体が本来持つ自然治癒力(自ら治そうとする力)を引き出し、症状を改善するからです。理想とするのは、「未病」(病気ではないものの体調がすぐれない状態)段階での予防や、日常をより快適に過ごす健康の増進です。
鍼灸師とは
中国発祥の鍼灸が日本で独自に発展
鍼灸は古代中国(紀元前206年~8年)に基本的な部分が確立され、5世紀半ば頃に日本に伝来したのち、平安時代後期には独自の進化を遂げました。江戸時代までは日本の医学の主流でしたが、明治時代以降は西洋医学の導入により、鍼灸は一時衰退しました。
しかし大正時代になると、西洋医学で対応できない症状に対する鍼灸の有効性に注目した医師たちが、伝統医学を残す運動をはじめ、昭和に入って鍼灸技法に関する研究も進み、鍼灸医学は再興を果たしました。1970年代に鍼麻酔を用いた手術が報道され、それが火付け役となり欧米を中心とした世界的なブームに発展し、鍼灸の効果はWHO(世界保健機関)に公式に認められるに至りました。
「鍼」「灸」の具体的な方法は?
鍼灸治療は、身体に現れる反応点である経穴(ツボ)に対して、鍼を刺したりお灸で温めたりといった刺激を加えて、自然治癒力を引き出します。「鍼」は髪の毛ほどの細さの物を皮膚に刺し入れて物理刺激を加えます。「お灸」はヨモギを乾燥させて生成した艾(もぐさ)を米粒ほどの大きさに取り分けて皮膚上で燃焼させて温熱刺激を加えます。それらにより神経の反射を起こし、自律神経系・内分泌系・免疫系の安定、血行の促進や痛みの緩和を引き起こします。
現在の鍼灸施術には、伝統医学的と現代医学的といったアプローチがあります。伝統医学的アプローチでは、古典医学の陰陽五行論や臓腑経絡病証などに基づいて患者の病態を分類して、経絡・経穴の理論や補瀉法といった伝統的な手技などを用いて施術します。現代医学的アプローチでは、現代の解剖学・生理学・病態生理学などに基づいて患者の病態を分類して、筋肉・神経・運動学的な理論で鍼だけでなく電気なども用いて施術します。
柔道整復師とは
原点にあるのは、「柔術」のけがを治す技
平安時代の、日本最古の医学書『医心方』の中に、すでに接骨(ほねつぎ)の施術などについて記されています。そして日本中が戦乱に明け暮れた戦国時代、武術の「柔術」から生まれたのが、柔道整復師が行う柔道整復術です。柔術は人を殺める手段である「殺法」と、傷ついた人を手当てする「活法」に分かれます。
「殺法」の技は競技スポーツとして進化し、「柔道」として、世界に普及しています。一方、「活法」は、骨や関節を手当てする接骨術として、医学的に発展していきました。明治維新後、西洋医学に基づく医療制度改革で鍼灸や柔道整復術は一時苦境に立ちますが、やがて再評価され、1920年(大正9年)、柔道整復術として公認されました。
手術をしないから身体への負担が少ない
柔道整復術は、損傷した骨や筋肉(骨折・脱臼・打撲・捻挫・挫傷)に対し、手術や投薬を行いません。そのため身体への負担が少ないのが特長です。
柔道整復術は、人間の持つ自然治癒力を引き出し、手助けすることで施術を行います。そして今日では、活法をベースに受け継がれてきた伝統医療と、西洋医学の知識や技術が融合し、さらに発展しています。WHO(世界保健機関)の報告書でも、日本の伝統医療として柔道整復術が紹介されています。
西洋型の現代医療を補完する「もう1つの医療」
鍼灸や柔道整復のような伝統医療の根本は、人間の身体の力を引き出す健康創成。いわば「足し算」の発想です。「いのちを救うお医者さん」(西洋医学)と、「生活や気持ちを向上させるはり師・きゅう師」「日々の生活やスポーツ活動でのケガを治す柔道整復師」(東洋医学)は、互いに補完し合って、健康で幸せな社会づくりに貢献していけるでしょう。
リハビリテーションについて
理学療法士とは
患者様の社会復帰を支援する
「運動療法と動作」の専門家
ケガや病気により身体機能にダメージを負った患者様に寄り添い、社会復帰を助けるのが理学療法士の仕事です。具体的には,関節運動や筋肉トレーニングなどの「運動療法」と、温熱、電気療法などの「物理療法」を組み合わせ、筋力強化、関節の可動域拡大、痛みの軽減、歩行訓練といったリハビリテーションを行います。病院やクリニック、介護施設、スポーツ現場などで活躍しています。
モリシマグループでは、体だけでなく心もケアできる「選ばれる理学療法士」を目指し、少数精鋭の充実した教育体制を構築。現役の理学療法士を中心とする専門性の高い講師陣により、専門知識と実践力を備えた理学療法士を育成しています。
作業療法士とは
心と身体のケアを通じて、
幸せな日常をサポート
慢性的な身体のダメージや高齢などにより日常生活を送ることが困難になった方に対して、「その人が望む、自立した暮らし」を実現するサポートをするのが作業療法士。「その人らしさ」は千差万別なので、治療・支援の内容も多岐にわたり、食事や料理、掃除などの家事から、散歩、スポーツ、レクリエーションといった日々を彩る趣味の世界までさまざまです。対象となる方にとって何がベストなのかを一緒に考え、共にゴールを目指していく、心身共に寄り添う姿勢が求められる仕事です。
当グループでは学生の主体性を大切にし、あらゆる可能性を探る機会を多く設けることで、患者様のパートナーとして作業療法を提供できる人材を送り出しています。